ジムニー・4WDで林道やオフロードを走るときのマナーと装備

ジムニー・4WDで林道やオフロードを走るときのマナーと装備

近頃はキャンプブームが再燃しアウトドアで活躍するジムニーを始めとした4WD車はさらに注目を集めています。

実際に4WD車を所有すると自然と林道やオフロードに興味が湧く方も少なくないと思います。自然をいっぱい感じながら走ることができる林道は非日常感を味わえます。

ただ興味本位で安易に林道に行くことは危険です。最低限のマナー・装備がないとトラブルに遭う可能性が高くなります。

今回は林道に興味がある方なら是非一度は目を通しておいてほしいマナーや装備、林道の種類についてまとめてみました。


林道を走るときの最低限のマナーとは

マイナスイメージが持たれやすい4WD車の林道走行は交通マナーとは別のマナーも求められます。安全面はもちろんのこと、近隣の住民への配慮についてはしっかり理解しておかないと、多大な迷惑をかけてしまいます。

林道走行が自己責任なのは大前提ですが、自分の無知な行動が、結局はマナーから外れていたことで四駆全体のイメージダウン、果ては林道の封鎖にも繋がりかねません。

マナー・モラルを守っていれば大きな問題は起こりにくいです。以下は特に知っておいてほしいマナーを挙げました。

単独では行かない

いくらランクルやジムニーに乗っているとしても特に初心者が単独で林道に入るようなことはやめてください。思いがけない場所でスタックしたり、運が悪いと転倒・滑落してしまう可能性もあり得ます。

助けてくれる仲間がいないと本当に1人ではどうしようもできません。一緒に走る仲間を見つけるなら4WDショップ、ネット・SNSを使えば仲間を見つけられると思います。

もし単独で走るとしたら知り尽くしたルート、かつ十分な装備をすることが必要です。

ローカルルールを守る

林道によっては独自のローカルルールが決められている場合があります。例えば近隣住民へ迷惑をかけないルートで林道に入らなければいけなかったり、走れそうに見えるルートでも立ち入り禁止の場合もあります。

苦情原因のひとつは騒音です。マフラー交換車が複数台で民家を通り抜けることを繰り返していると問題になりやすい状況といえるでしょう。

場所が特定されるような発信はしない

問題となるのは林道の場所が特定されるような写真や動画をSNSを始めとしたネット上にアップする行為です。

それを見た視聴者らが同じように訪れ、ローカルルールの無視により近隣住民からの苦情で走れなくなってしまう可能性があるからです。アップした本人も叩かれることになるのでネットの扱いには注意して下さい。

思いやりの気持ち

林道はジムニーや四駆だけでなくハイカーやバイクといった別の目的を持った人間も集まります。趣味で来ている方だけでなく林業関係者、猟師の方など仕事で林道を使わなければいけない方にとっては歓迎されないことも頭に入れておいてください。

誰もいないと思ってスピードを出しているとハイカーやバイクが急に出てくる場合もありますし、道を開けてもらわないと通れない林道も多く、迷惑をかけてしまう場面もあるのでお互いが共存できるように思いやりの気持ちを忘れないことが大切です。

警察や救急は最後の手段

もしトラブルが起きた場合でも林道ではよっぽどのことがない限り、気安く警察や救急を呼ばないことはどこの林道でもお約束です。何らかの事故を起こしてしまうとその林道が2度と走れなくなってしまう原因となり得るからです。

何より一般車両が入ることができないような林道の場合は自分たちで解決する以外に方法がないので、あらゆる事を想定した準備が必要になります。


<レベル別>林道の種類

一口に林道と言っても道には見えないほど荒れている林道もあれば、きれいに舗装されている林道もあります。林道を走る前にはどんな場所なのか情報収集することが重要です。

まず言えることは倒木や落石、水たまりや土砂崩れに遭遇する心構えはして下さい。特に荒れた天気の後は要注意です。

実際にどんなリスクがあるのか画像つきで解説してくれているサイトもあります⇒林道走行のリスク【Nature Log】

まず初めは自分のレベルと車種に見合った林道にすることが必要です。どんな林道があるのかオフロード的なレベルで3種類に分けてみました。

フラット林道(初心者向け)

フラット林道は名前の通り「平坦」な林道で初心者でも安心して走ることが出来る林道です。いわゆるスーパー林道はこのフラット林道に分けられます。エクストレイルやヴェゼル、CH-RのようなSUV系車種でも走ることができます。

まず林道ビギナーはフラット林道を体験してみれば、オフロードの楽しさに気付くと思います。

入り口はフラット林道に見えても奥に入るにつれて徐々に道が荒れている可能性もあるので、用心するに越したことはありません。

フラット林道

画像:76であそぼ! - bob76 –

ガレ林道(中級者向け)

石がゴロゴロと転がっているような林道をガレ林道といい、石の大きさにもよりますが中級者向けの林道といえます。ランクルプラドやパジェロ・FJクルーザーのような本格4WD車なら走ることができるレベルです。

高低差のあるルートだと雨の流れで道に大きな溝ができたり、大きく岩がせり出している迫力のある地形を走ることもあります。

ラインを選んで走らないと腹下を擦ったり、ホイールやボディを痛める可能性があるので、ある程度のリスクは承知しておいたほうが良いでしょう。

ガレ林道

画像:週末はオートバイで・・・

アタック林道(上級者向け)

まともな感覚なら走ろうとも思わない難所ばかりの林道をアタック林道といいます。走ることが出来る車種はジムニー、ランクル70/80系、サファリ、ジープラングラーなどです。

岩盤や深いV字溝、キャンバーといった険しい地形を進み、時にはウインチも駆使して走り抜けます。ドライバーの技量も必要ですが、走破性アップを狙ってサスペンションやドライブトレインにも手を加えている車両が大半です。

アタック林道がキッカケで4輪トライアルやロックなどのオフロード競技に転向する方も珍しくありません。

アタック林道


林道を走るときのレスキュー装備

林道でマナーやルールを守ることは大事ですが、同じぐらい大事なのがレスキュー装備です。

誰かに助けてもらえると思って無防備に林道・オフロードを走ると必ず痛い目に遭います。面倒くさがらずちゃんとした装備があれば自分だけでなく仲間を助ける時にも必ず役に立つ場面があります。

専用のツールがあるとないとでは、実際にトラブルが起こった時に対処できる幅が全然違ってきます。自分の走るレベルに合わせながら徐々にレスキュー装備を充実させていけば良いと思います。

牽引ロープ

オフロード・林道を走るときに絶対用意しておいてほしいレスキューアイテムが初心者でも簡単に扱える牽引ロープです。

林道を走らないときであっても雪道でスタックした時や故障車の牽引、倒木の移動でも使える万能アイテムです。

車体側の牽引ロープを引っ掛ける場所に強度が足りないとダメージを負う可能性が高くなるため、強度を持たせた牽引用フックを車体の前後に装着することがおすすめです。

牽引ロープ

画像:フレックス・ドリーム

ウインチ

スタック車両、横転車の救助で1度使えば手放すことが出来なくなるほど強力なレスキューアイテムがウインチです。

手動と電動の2種類ありますがどちらにもメリット・デメリットがあります。もちろん理想は楽な電動ウインチですが、車体に据え付けるにはウインチベッドが必要となるため車体のフロント部に大きな変更が求められます。

対して手動ウインチ(チルホール)は持ち運びができて使い回しができる点や、壊れにくさがメリットです。デメリットは何と言っても人力しか使えないところでしょう。早さ・楽さを比べると電動ウインチの性能には遠く及びません。

使いこなすには経験が必要ですが手動と電動のどちらでも有ると無いでは全く違うので、険しい林道に行くならぜひとも用意しておいてほしいアイテムです。

ハンドウインチ(チルホール)

画像:ランドクルーザー70 梶原のクロカン道場

ハイリフトジャッキ

ハイリフトジャッキは上級者向けの険しい林道で活躍するレスキューツールです。タイヤがハマったり、亀状態になってしまった時に車体を持ち上げてリカバリーすることができます。

応用性が高くロープを繋げば車を引っ張ったりすることにも使うことができるばかりか転倒車の応急的なボディ修正、車体を持ち上げてタイヤ交換することにも使えます。

サイズが大きく重たいので持ち運びには車外に専用のホルダーを取り付ける方法が一般的です。

ハイリフトジャッキ

画像:4X4CLUB

サンドラダー(スタックボード)

使い方がシンプルなサンドラダー(スタックボードとも呼ばれる)は初心者から上級者までカバーできるおすすめのレスキューアイテムです。

スタック時だけでなく下の画像のように段差を乗り越えるときにも有効で、1枚ではなく2枚持っておけば溝をまたいで走ることにも活用できます。

ちなみにですが道路の側溝に使われるグレーチングをサンドラダーの代用として用いることもできます。

サンドラダー(スタックボード)

画像:kuni-pon

消火器

アタック林道系のハードクロカンでは転倒することが珍しくありません。車体が大きく傾くとガソリンやオイルが漏れてしまう可能性があり、何らかのきっかけで引火してしまえば山火事になってもおかしくありません。

大げさに思うかもしれませんが車載用の小型消火器も販売されているので車体に備え付けておくと、もしもの事があった時でも安心です。

車載消化器

工具・予備パーツetc

レスキューアイテムは車を引っ張ったり、持ち上げたりするものだけではありません。マシントラブルが発生した時には工具や予備パーツも必要不可欠なレスキューアイテムです。

パンク修理キットやスターターケーブル、倒木を処理するためにノコギリも必要になったりします。

経験を積んだオフローダーはどんな状況でも対応できるようインパクトレンチやエアコンプレッサーまで装備していることもあります。

ジムニー・4WD 林道用の車載工具

画像:サダ


オフロードコースもおすすめ

林道は自然のありがたみが感じられる素敵な場所ですが、林道を走るリスクを考えると積極的に行くことを躊躇する方もいると思います。

そんな方には低いリスクでオフロード走行ができるオフロードコースはいかがでしょうか?専用のコースなのでレベルに合わせて安全に走ることができます。

コースによってはキャンプ、BBQが可能な施設も多く、家族や仲間同士でも楽しむ事ができます。

全国のジムニー・4WDで走ることが出来るオフロードコースをまとめていますので、よろしければチェックしてみて下さい!

関西のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース
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関東・東北のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース
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中国・四国・九州のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース
中国・四国・九州のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース

 

中部・北陸のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース
中部・北陸のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース

 


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