レカロ?ブリッド?ジムニーのバケットシートの選び方と注意点

レカロ?ブリッド?ジムニーのバケットシートの選び方と注意点

ジムニーのバケットシートへの交換はホールド性を高め、運転を楽しく、快適にしてくれるカスタマイズのひとつです。また、ドレスアップ効果もあるため、オーナーの満足度を高めてくれるパーツです。

この記事では、ジムニーのバケットシートの選び方と注意点、車検や費用について解説していきます!

目次

●バケットシートの選び方

自分のサイズを知る

フルバケ or セミバケの違い

疲労軽減・腰痛対策に特化したシートがある

どこのシートメーカーがおすすめ?

費用面:長いスパンで考えると安い?

●車検対応の条件

保安基準適合を証明できる書類があること

背面がむき出しの場合は保護されていること

後部座席から降りられること

●まとめ


バケットシートの選び方

ジムニーのバケットシート交換を考えているけれど、「種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない…」と悩んでいませんか?

ここでは、バケットシート選びの基本として、サイズの測り方、フルバケットとセミバケットの違い、おすすめのメーカー、さらには費用面についても詳しく解説します。

自分のサイズを知る

バケットシートは体型に合ったサイズ選びが重要です。

メーカーがシートサイズを公開しているため、数値を参考にすればある程度の目安はつきます。ただし、実際に座ったときのフィット感やホールド感は数値だけで判断しづらい部分もあるため、身長や体重が近い人のレビューを参考にするのがおすすめです。

本当は実際に座ってみることで自分好みのサイズを知ることができるのですが、試座ができるバケットシートを置いているショップは限られています。

バケットシート選びに妥協したくないなら、勇気はいりますが、ジムニーイベントやレース会場でバケットシート装着車のオーナーに座らせてもらえるようお願いしてみるのも1つの方法です。

バケットシートのサイズ【ブリッド】

画像:BRIDE:ブリッド

ポジションはあとから調整できる

ホールド感が強いバケットシートゆえにポジションが体に合わないと疲れや腰痛の原因になります。

購入前に試座をしても、実車に装着するとドライビングポジションが変わってしまう場合があります。足の当たり具合や腰のホールド感など何かしらの違和感を覚えるかもしれません。

そんな時にはシートポジションを調整できるオプション品がメーカーなどから販売されています。パッドを追加することで各所の調整が可能です。また、シートレール側で高さ調整が可能な場合もあります。

バケットシート チューニングパッド【ブリッド】

画像:BRIDE DIRECT STORE | シートオプション | パッド・カバー

フルバケ or セミバケの違い

ジムニーのシートを交換するにあたって、フルバケットとセミバケットのどちらにするか決めることでシート選びが進めやすくなります。

フルバケットとセミバケットの決定的な違いは「リクライニング機能の有無」です。具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?

フルバケットシート
  • リクライニング機能がなく、座面と背もたれが一体化しているため、ホールド性が非常に高い。
  • リクライニングできないため、運転姿勢を変えることができず長時間のドライブには不向きな場合もある。
  • 座面の側面が高いため乗り降りがしにくい。
  • 車検に通らない場合がある(「車検対応の条件」で後述)
BRIDE ZETAシリーズ
BRIDE ZETAシリーズ Ⅳ(FRP製シェル ¥127,000(税別))

画像:ブリッド

 

セミバケットシート
  • リクライニング機能があり、ホールド性と快適性を両立させた設計。
  • 座面の側面の高さが低く、乗り降りがしやすい。
  • フルバケットシートに比べるとホールド性が劣るため、ハードなオフロード走行には不向き。
BRIDE STRADIAシリーズ
BRIDE STRADIAシリーズ Ⅲ(FRP製シェル ¥210,000(税別))

画像:ブリッド

どちらを選ぶべきかアドバイスをするなら「本格的なオフロード走行を楽しむなら: フルバケットシート」、「オフロード走行も楽しみたいが、日常使いもしたいなら: セミバケットシート」となります。

疲労軽減・腰痛対策に特化したシートがある

一般的にバケットシートはホールド性能重視の設計が多いですが、疲労軽減や腰痛対策に特化したモデルも存在します。

人間工学に基づき設計されたシートは、「エルゴノミクスシート」とも呼ばれます。

長距離運転時の疲労や腰痛も、適切なドライビングポジションで負担軽減。レカロの「オルソペド」や「エルゴメド」シリーズ、ブリッドの「STREAMS」シリーズなどが該当します。

一部モデルにはシートヒーターが内蔵され、血行促進、腰痛予防に貢献。さらに、ベンチレーション機能や電動調節機能を備えたモデルもあります。

オルソペドAN220HV【レカロ】
レカロ製エルゴノミクスシートの最上級モデル(オルソペドAN220HV)

画像:ORTHOPAD AN220HV | レカロ Online information【公式】

どこのシートメーカーがおすすめ?

社外シートに交換する際、車検適合の観点からシートメーカー選びは非常に重要です。

ジムニーに対応するおすすめシートメーカーは、以下の2つです。

  • レカロ
    • スポーツ走行に特化。高いホールド性とサポート性が特徴。
  • ブリッド
    • レカロと同様、スポーツ走行向け。レカロよりリーズナブルな価格帯が魅力。

その他のメーカー(スパルココブラなど)も機能性やデザインに優れたシートを展開していますが、ほとんどが車検不適合。現状では、おすすめしづらいのが実情です。

スパルコ製R100J SKY(車検対応)を装着したジムニーJB23
スパルコ製の車検対応シート(R100J SKY)も存在する

シートレールはシートと同一メーカーにすること

後々のトラブルを防ぐためにも、シートとシートレールは同じメーカーのものを選ぶのがベストです。「車検に通る条件」でも説明しますが、とても重要なポイントです。

異なるメーカーの組み合わせにしてしまうと、基本的には車検に通らないと思ってください。

レカロ純正 シートレール
レカロ純正ベースレール ¥22,000(税別)

画像:レカロ

費用面:長いスパンで考えると安い?

フルバケットシートは約10~20万円、セミバケットシートは約15~30万円。シートレールは約2万円で、決して安くはありません。

ノーブランド品のバケットシートであれば半分以下の費用で抑えられることもありますが、品質や信頼性、そして車検のことを考えるとおすすめできません。

信頼できるメーカーのバケットシートは価格こそ高めですが、品質がしっかりしているため長く使えます。車を乗り換えても使い続けられることを考えれば、決してコストパフォーマンスは悪くありません。

レカロ LX-F WL110Hを装着したジムニーJB64
レカロ LX-F WL110Hを装着したジムニーJB64

車検対応の条件

車検対応のバケットシートを選ぶ際、様々な条件があることをご存知でしょうか?

せっかく気に入ったシートを見つけても、車検に通らなければ意味がありません。

この項目では、車検対応のシートを選ぶ際に必ず知っておくべき3つのポイントを解説します。シート交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

保安基準適合を証明できる書類があること

社外品のシートに交換する場合、車検に対応するために必要なものは「シートおよびシートレールの保安基準適合を証明する書類」です。シートだけでなく、シートレールの適合証明も必須。

ここで重要なのは、メーカーがシートとシートレールが同一メーカーであることを前提に、保安基準適合証明書を発行している点です。

「シートはレカロ、シートレールはブリッド」のような組み合わせはメーカの想定外であるため基本的に車検NG。例外として、強度証明書付きのシートレール(カワイ製作所など)は、同一メーカーでなくとも条件付きで車検に対応します。

保安基準適合を証明する書類がないシートやシートレールで車検を通すのは非常に難しく、確実に車検対応とするなら、レカロ製かブリッド製のシートが実質的な選択肢になります。

背面がむき出しの場合は保護されていること

後部座席の乗員を保護する目的で運転席と助手席のシート背面は柔らかい素材である必要があります。

シート背面のシェル素材がむき出しとなっているフルバケットシートなどでは、後部座席の乗員の安全が確保されていないため車検に通らなくなります。

対策品として「シートバックプロテクター」と呼ばれるシート背面を覆うオプションパーツを装着することで、後部座席の乗員保護を行い車検に対応させることができます。

BRIDE製シートバックプロテクター

画像:シートバックプロテクターP01タイプ|BRIDE

後部座席から降りられること

前方のシートから後部座席に乗り降りしなければならない3ドアタイプのジムニーでは、運転席か助手席のどちらかのシートがリクライニングできることが車検対応の条件です。リクライニングしないフルバケットシートを運転席と助手席の両方に装着した場合、車検は通らなくなります。

その理由として、前方のシートがリクライニングできないと後部座席への乗り降りがスムーズできなくなってしまうからです。

ジムニーJB23-5~7型 XC/XG 運転席・助手席シート
後部座席の乗り降りのために、どちらかのシートはリクライニングできる必要がある

まとめ

ジムニーのバケットシートの選び方と注意点についてお伝えしてきました。車検に対応する条件などを踏まえたうえで用途に合わせた選び方が重要です。

外からは見えにくいパーツなので、なかなかお金をかけるのに勇気がいるかもしれませんが、長いスパンで使うことができるので導入する価値はあります。

4×4エスポワールではジムニーのバケットシート選びをお手伝いします。自社オリジナルのリフトアップパーツも取り揃えておりますので総合的なジムニーカスタムについてもお気軽にご相談ください。

 


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