4輪駆動車でのトライアル競技ルールを簡単解説!

4輪駆動車でのトライアル競技ルールを簡単解説!

ジムニーやランクルに代表される4輪駆動車の楽しみ方、遊び方には林道・クロカン・スノーアタックなど色々なジャンルがありますが、今回はその中でも「4輪駆動車でのトライアル競技」について出来るだけ簡単にわかりやすく解説します。

ちなみに関西では初心者から上級者まで出場できるDa Jimny ORIGIN Labo.CUPが100台近くものエントリー台数ということもあり、トライアル競技のブームが再燃しています!
★2019年6月 一部追記


4輪駆動車でのトライアル競技とは

皆さんが想像される自動車の競技というとサーキットを周回しタイムを競うことを想像されるでしょうが、4輪駆動車のトライアル競技ではタイムではなく点数を競う競技です。

テープで区切られたモーグルやヒルクライムで構成された地形を「セクション」といい、その「セクション」に入口と出口を設けて制限時間内にどれだけ少ない点数で走り抜けられるかで順位が決まります。

「セクション」は1つではなく複数あり、各セクションの合計点数が少ないドライバーが上位となります。

実際のトライアル競技の模様

この動画は上級者クラスの走行模様ですので難しいセクション設定となっています。初心者クラスはもっと走りやすいように易しいセクション設定にされています。

画像でもご覧になりたい方は、4×4エスポワールが過去に参戦したトライアルレースの模様をクラブにてアップしていますのでご覧ください。


減点される基準

各セクションの持ち点は10点が与えられており、セクション内を走行中でも持ち点の10点が減点された時点でそのセクションは走行終了となります。

減点の基準は大きく分けて2つあり、減点行為があっても走行可能な場合と、減点行為があった時点で走行終了(失格)となる場合があります。

▼減点0点

  • クリーン
    • ノーミスでセクションアウトできれば減点0点です。またライバルと同一減点の場合にはこのクリーン数の多い方が上位となります。

▼減点1点~5点

  • バック
    • バック1回ごとに減点1点となります(主催者によってはホイールベース以上のバックは減点3点)。
  • 停止
    • スタックなどにより車両が停止してしまった場合、5カウントで減点5店となります。

▼減点10点 即走行終了!

  • テープタッチ・ポールタッチ
    • セクション内に設置されているテープ・ポールに車体・ドライバー自身が触れた場合は減点10点となります。
  • タイムオーバー
    • セクションを規定時間内に走破できなかった場合は減点10点となります。
  • コースミス
    • 出場しているクラスによって通過しなければいけないポイントや、通過してはいけない箇所を走行した場合は減点10点となります。
  • 第三者による走行指示
    • セクション走行中に友人・知人より走行ラインの指示を受けた場合は減点10点となります。
  • エスケープ
    • 競技終了までに持ち時間が足りない場合や、セクション難度が高く走破不可能とドライバーが判断した場合、オフィシャルに自己申告し減点10点となります。
  • その他
    • パドック外でドライバー以外が車両を移動させる、タバコ・ゴミのポイ捨てなど。
三角木馬を走破するジムニー
人工セクション(三角木馬)も設定されます

唯一のスピード勝負!SS(スペシャルステージ)

4輪トライアル競技の中で唯一スピードを競うセクションのことをSS(スペシャルステージ)といいます。同一減点、同一クリーン数の場合はSSセクションのタイムで優劣を競うため、アツいバトルが繰り広げられます。

大会によってはSSが全クラス同一のセクション設定の場合もあり、初心者がベテランを負かす場面も見られます!


ジャッジは参加者同士で行う

近年の4輪駆動車でのトライアル競技ではセクションのジャッジを参加者同士で行うことが主流となりつつあり、「SMAT方式」や「セルフジャッジ方式」とも呼ばれます。

主な目的はトライアル競技に対してのルールをより理解してもらう事ですが、参加者同士の交流の機会を増やすことで新たな仲間を作ってもらう事も目的のひとつです。

レスキューも参加者同士

転倒車やスタックした車両も参加者同士で力を合わせてレスキューします。また人力ではどうにもならない場合は参加車両を使用しレスキューする場合もあります。

転倒車の救出(レスキュー)
転倒車の救出(レスキュー)

車両やドライバーに対してのルール

  • シートベルトは4点式を推奨
    • 純正の3点式ベルトでも出場可能ですが、主催者によっては4点式ベルトの装着が必須な場合もあります。
  • 牽引フック
    • レスキュー時に引っ張ってもらう為に牽引フックは前後に1箇所以上の装着が必要です。
  • テープで飛散・漏れ防止
    • ヘッドライトなどのレンズ類の飛散、ラジエター、ブレーキ液の注入口からの漏れ防止のためにテープ等で事前に対処が必要です。
  • ドライバーの装備
    • ヘルメット、長袖、長ズボン、手袋の着用が必要です。

レース・会場でのNG行為!

  • ジャッジ・オフィシャルの協力をしない
    • 競技中の転倒車のレスキューなど大会の運営にはできるだけ協力しましょう。
  •  判定へのクレーム
    • 参加者同士であってもオフィシャルが判断したジャッジへのクレームはやめましょう。
  • タバコ・ゴミのポイ捨て
    • 多くの会場で罰金対象だけでなく出場者には減点対象の行為ともなります!
  • ドライバーの集中を妨げる
    • ギャラリーされる方などは不用意に車両・セクションに近づくとドライバーの集中を妨げるだけでなく、事故に巻き込まれる恐れもありますので十分注意しましょう。

参加車両は?

4WD車ならどんな車でも参加できるわけではなく、ほとんどはジムニー向けに設定されたレース(セクション)がメインです。大型4WDのランクルやラングラーがエントリーできるトライアル競技は少ないです。

というのも4輪トライアルのセクション作りは参加車両のホイールベースの長さを基準に難易度が設定されています。ジムニー用に設定されたセクションをランクルで走るには難易度に大きな違いが出てしまいます。

結果的に競技人口が多いジムニー向けのレースが主流となっています。

敷居は高い?

4輪トライアルへのエントリーは他の自動車レースに比べるとかなり敷居は低いと思います。エントリーする車がジムニーだったとしたらマッドタイヤに変えただけでも初心者クラスなら走ることができます。

コースを走行するためのライセンスも不要ですし、エントリー費用も安ければ5,000円で収まるリーズナブルっぷりです。

ビギナー向けのレースはそれほど多くありませんが、もし観戦できる機会があれば1度見に行くだけでも参考になると思います。


※ルールは大会主催者に要確認

今回、解説した4輪駆動車のトライアル競技ルールですが、大会によっては適用されないルール、またはさらに厳しいルールが適用される場合もあります。

特に減点10点行為となるルールに関しては順位に大きく影響するので、詳しくは大会主催者に確認することをおすすめします。

ちなみにエントリー費用の相場は?

トライアル競技に出場に当たってエントリーにはどれぐらいの費用が掛かるのか気になると思います。関西のレースを主に各大会のエントリー費用をご紹介します。

  • 5000円
    • Da Jimny ORIGIN Labo.CUP(初心者クラスあり)
    • 関西4×4ゲリラトライアル
    • 4x4MESA AOGAKIトライアル
    • 関東4×4トライアル選手会
  • 8000円~16000円
    • JFTA全日本選手権(オフィシャル付き)

★セルフジャッジ方式では5000円が相場です。JFTA全日本選手権ではオフィシャル付きですのでエントリー費用が高めです。

エントリー方法

ほとんどの主催者では専用の申し込みページからオンラインでの事前申し込みが可能です。大会によっては事前申し込みで弁当が付いてくる場合もあります。

当日エントリーを受け付けている場合もありますが、事前申し込みよりもエントリー費用が割高になるので事前申し込みがおすすめです。


まとめ

いかがだったでしょうか?4輪駆動車でのトライアル競技は自分のレベルに合わせたセクションを走破する楽しみや、他の自動車レースに比べて圧倒的に敷居が低いメリットがあります。

まだ競技に出るほどの自信がない方には、下記に全国各地に4WD車が走ることが出来るオフロードコースをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

関西のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース

関東・東北のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース

中部・北陸のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース

中国・四国・九州のジムニー・4WDで走行できるオフロードコース

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