ジムニーをオープンカー(幌車)に改造するためにとても簡単な方法があります。
タイトルにその方法を書いてしまっているので、もう答えはわかっていると思いますが「屋根を切る」ことでジムニーをオープンカー(幌車)に改造することができます。
信じられないかもしれませんがジムニーは頻繁に屋根を切られている車なんです。
ジムニーのオープンカー(幌車)に乗りたい方ならこの記事はいつか必ず役に立つことと思います!
ジムニーをオープンカーにしたいなら
JB23系のジムニーになってから、オープン仕様のジムニーは選ぶことができなくなりました。もちろん最新のJB64でも同様です。
オープンカーのジムニーがあったのはJA12までで、型式はJA12CやJA11Cと末尾に「C(コンバーチブル)」が付いていました。ジムニー業界ではオープンカーとは呼ばず「幌車(ホロシャ)」と呼ぶのが一般的です。
前置きが長くなりましたが、ジムニーをオープンカー(幌車)にしたいなら屋根を切断することで問題は解決します。
通称「バンカット」
ジムニーの屋根を切ってオープンカー(幌車)に改造することを「バンカット」と呼びます。ジムニー業界では共通言語として浸透しています。
大掛かりな改造ではありますが、改造手法にバンカットの名が与えられていることからも周知されたカスタムです。
本来は板金屋さんに依頼するような作業内容ですが、ジムニーのバンカットではユーザー自身がDIYで作業することが珍しくありません。
ジムニーYoutuberとして有名な「がちゃぴん」さんのチャンネルより、バンカットの作業風景が撮影された動画がありましたので載せておきます。
車検には通る
各地域の陸運局や検査員の見解が異なることはありますが、基本的にはジムニーの屋根を切っても車検には通ります。
切断したことによって生じる後処理や仕上げを行うことは前提の他、車体形状の記載変更などが必要となります。
ベース車両はJA系ジムニーが大半
屋根を切られているジムニーの大半はJA11系やSJ30系がベースとなっています。そもそもバンカットと呼ばれるようになったのもJA11系までがバン仕様であることに由来しています。
幌車のラインナップが存在していたJA系ジムニーは、幌車化するにあたって中古部品が流用できたり、幌車化キットなる専用パーツの販売もされています。
またベース車両として優れている点として、JA系ジムニーにはバンカットされた後に必要となる幌自体(ソフトトップやビキニトップなど)が今でも購入できることが大きなメリットだといえます。
バンカット文化を定着させたのは誰?
クロカンやトライアル競技界隈のベース車両の定番もJA11やSJ30などのJA系ジムニーです。それらの難所系オフロードを好むジムニー乗りがバンカット文化を定着させたといっても過言ではありません。
軽量化や見切りを良くするためにオープンカー(幌車)に改造したほうが有利となるからです。
もうひとつの理由として、クロカンやトライアル競技でのボディ破損や転倒をきっかけに幌車化する事例もよくあることです。

屋根を切らずに幌車化「ハコ替え」
オープンカー(幌車)にするためには屋根を切るしか方法がないのか?と言われればそうではありません。
通称「ハコ替え」とも呼ばれる手法でJA11CやJA71Cなどの純正幌車のボディ(ハコ)だけを載せ替えることで幌車に改造ができます。
JB23系はオープンカー(幌車)率低し
JA系ジムニーに比べるとジムニーJB23系のバンカット率は低いです。
JB23となってからオープンカー(幌車)の設定が無くなってしまったことが要因ですが、バンカットされた車両も存在します。
多くがクロカンやトライアル競技で走るために製作されているのが特徴で、先述のバンカット文化を定着させたジムニー乗りと関連していることがわかります。
ただジムニーJA11やSJ30の幌車を見慣れているせいか、JB23のオープンカー(幌車)には少し違和感を感じてしまいます。
画像:ソーダファクトリー
すでにJB64系のバンカット車も
現行のジムニーJB64/JB74でもバンカット車両が早くも製作されています。
日本で初めてオープンカー(幌車)に改造されたと言われるJB74が、二階堂氏(ジムニー業界のレジェンド)のブログ「JB74幌仕様 – RV4ワイルドグース 路外機動帖 Returns」で紹介されています。
JA系ジムニーの角張ったスタイリングに原点回帰したJB64系はオープンカー(幌車)に改造されても違和感がありませんね。
こちらはB-STYLEさん製作 画像:B-STYLE
JB64系のオープンカー(幌車)設定は出る?
噂ではスズキがジムニーJB64/JB74の止まらない人気を追い風にオープンカー(幌車)設定を作るのでは?とのウワサもありますが、現時点ではまだまだ可能性は低いです。
現実味があるとしたら、オープン仕様ではなく前々からウワサされている4ドア仕様のジムニーシエラの方が可能性としては高いでしょう。
幌車はジムニー乗りのあこがれ
最近ジムニーに乗り始めたからすれば、屋根を切ってまでオープンカー(幌車)にすることが理解出来ない方も多いかと思います。
それもそのはず、ジムニーをオープンカー(幌車)にしても普段使いでは何もメリットが無いからです。
でも幌車のジムニーに乗っている時だけにしか味わえない、特別感や非日常感は何とも言えないものがあります。屋根を切ってまでオープンカー(幌車)に改造される理由の大部分はそこにあります。
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