車検対応・構造変更不要でジムニーをリフトアップできる増しリーフ

まだまだ人気の根強いJA11までのジムニーのリーフスプリング車(SJ30~JB31)ですが、リフトアップをする時に気になるのがコスト面、そして車検での構造変更の有無が気になりますよね。

そんな悩みを解消してくれるパーツが車検対応・構造変更不要の「増しリーフ」です。どんなパーツなのか詳しく解説します!
★2019年8月 画像追加、一部編集
★2022年9月 画像追加、一部編集
★2023年1月 「実は取り外しが大変?」追加、一部編集


増しリーフとは?

ジムニーの増しリーフ

複数枚で構成されるリーフスプリングにさらにリーフを追加することを「増しリーフ」といいます。他に「チューンアップリーフ」と呼ばれることもあります。

トラックなどの貨物車では重たい荷物を積載したときにも耐えられるように装着されますが、ジムニーを始めとしたリーフスプリングを採用する4WD車の場合はもっぱら車高を上げるためのリフトアップパーツとして増しリーフを使用します。

また、経年によりへたったリーフスプリングをリフレッシュさせるパーツとして使われることがあったり、社外サスペンションのセッティング変更のために用いられることもあります。


コスト面に優れる

ジムニーJA11系をリフトアップする場合、リーフスプリングを丸ごと交換するタイプだと安くても5万円ぐらいは必要となります。

それが増しリーフなら1枚当たり3,800円(MD2の場合)。1台分交換したとしても4枚で15,200円でジムニーJA11系をリフトアップすることができるんです。

リーフスプリングを丸ごと交換する場合のリフトアップよりも、増しリーフなら半額以下でリフトアップができるのです。

コスト面を重視するなら圧倒的に増しリーフの方が優れていることがわかります。


乗り心地も良くなる

純正リーフのJA11系ジムニーは、経年劣化によってリーフの「反り」が無くなってしまい乗り心地が極端に悪くなります。

下の画像を見てもらうとわかりやすいと思うのですが「反り」が無くなるとリーフがたわむことができません。これでは衝撃を吸収することは困難です。

経年劣化によって反りが無くなってしまったジムニーJA11の純正リーフ

そこで、増しリーフによるリフトアップをすれば乗り心地が良くなります。リーフに「反り」ができるのでサスペンションの可動域が多くなり衝撃を吸収する余裕ができます。

付け加えておくと、増しリーフではリーフの枚数を増やすことになるのでソフトな乗り心地というワケではなく、どちらかというとコシが感じられるフィーリングに変わります。


車検対応・構造変更不要

ジムニーJA11系を増しリーフでリフトアップする際に気になるのが「車検に通るの?」という疑問だと思います。

増しリーフは車検に通ります。

気を付けなければいけないのは、純正リーフを1枚も抜かずにという条件があります。

対して、リーフ丸ごとを社外品に交換してリフトアップする場合には強度計算書などを用意して構造変更手続きが必要となるため、車検のことを考えるなら明らかに増しリーフの方がラクです。

ジムニーJA11の<純正リーフ>と<純正リーフ+増しリーフ>の車高比較
<純正リーフ>と<純正リーフ+増しリーフ>の車高比較

増しリーフの取り付け

増しリーフの取付はリーフ丸ごとを社外品に交換するよりも手間のかかる作業です。なぜならリーフの脱着のみならずリーフ自体をバラして増しリーフを組み込む必要があるからです。

特に反りの強い増しリーフ(エスポワールではMD4)の取付けにはコツが必要です。

色々な方法がありますが、ひとつの方法としては寸切りボルトをセンターの穴に差し込んで、ナットで締め上げながら万力やクランプで挟み込む方法があります。

ジムニーJA11の純正リーフにMD3増しリーフを組み付け

実は取り外しが大変?

増しリーフを組み付ける時の意外な落とし穴は車体から純正リーフを外す時です。

ピボットブッシュやUボルトが固着やサビによって外すことができない場合があるのです。インパクトレンチを使っても外せる見込みが無い場合は電動工具等で切断しなければならず危険が伴います。

当然、ピボットブッシュやUボルトは再利用不可となるので交換が必要となり、しかもピボットビッシュの交換には油圧プレスがないと作業できません。

このようなことから増しリーフの交換作業は、お金は掛かってもジムニー専門店などのプロに任せたほうが無難な選択だといえるでしょう。

ジムニーJA11増しリーフ交換時にサビによって切断したUボルト
サビによってナットが回らなかったため切断したUボルト

増しリーフのセッティング方法

増しリーフは自分好みにセッティング出来るところが楽しみのひとつです。

基本的には取り付けに際しては2番目(下画像参照)に挟み込みますが、クロカンや山遊びで足回りに不満を持っているなら下記の方法でセッティングを変えることができます。

社外リーフでも応用できるセッティング方法ですので、手間はかかりますが試してみる価値はあると思います。

  • 挟む順番を変える
  • カットして長さを変える(両側 or 片側のみ)
  • センターボルトの穴位置をずらす(ピボット側 or シャックル側)
  • さらに枚数を増やす

リーフの各部名称

増しリーフ以外に必要なパーツ

増しリーフで車高が上がることによって同時に用意しておいて欲しいパーツがあります。特に反りの強い増しリーフ(MD3やMD4)を使用する場合には5cm近く車高が上がるため必要度は高く、同時購入が安心です。


価格・費用

4×4エスポワールではこれまで多くのトライアル競技・クロカン走行などのデータから様々なニーズに応えられるように3種類のジムニー専用増しリーフをラインナップしています。

リーフの枚数が増えてボルトが届かなくなることが無いように、専用のロングセンターボルトも付属しています。

それぞれ「長さ」「厚み」「反り」を変えてありますので下の画像で比較しながらお好みの増しリーフをお選びください。

ジムニー 増しリーフの比較

 

  1. 【MD2】6mm厚 700mm長 1枚/¥3,800(税抜)
    ⇒約2~3センチアップ

  2. 【MD3】7mm厚 900mm長 1枚/¥5,000(税抜)
    ⇒約3~4センチアップ

  3. 【MD4】6mm厚 900mm長 1枚/¥5,000(税抜)
    ⇒約5~6センチアップ

★リフト量は車体ごとのサスのヘタり具合・状態が違うためバラつきは出るので目安としてお考え下さい。

全体的にリフトアップさせたい場合は4枚必要ですが、へたっているリーフにだけ装着する方法でも問題ありません。

どれぐらい車高が上がるのかリフトアップ量別に比較してみたい方は、画像で見る!ジムニーをリフトアップした時の車高の違いを参考にしてみて下さい!

 


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