クロカンベース車両としてジムニーJA11が選ばれ続けるのはナゼ?

クロカンベース車両としてジムニーJA11が選ばれ続けるのはナゼ?

「クロカンするならJA11」ジムニー歴が長い方には説明不要の常識ですね。まだジムニーを知ったばかりの方には不思議に感じることと思います。

中にはJB23やJB64に乗っていたのに、クロカンにハマったことでわざわざ古いジムニーJA11に乗り換えることも珍しくありません。

なぜ登場から30年以上経ってもクロカンベース車両としてジムニーJA11が選ばれ続けるのか皆さんに紹介します。


ホイールベースと重量

クロカンベース車両としてジムニーJA11が選ばれる理由として、まずホイールベースが挙げられるでしょう。

ジムニーJA11はJB23よりも220mmもショートホイールベースです。ホイールベースが短いと腹下に障害物がつっかえにくいメリットが生まれます。

(意外かもしれませんが、最小回転半径については例外でJA11が4.9mに対し、JB23と現行のJB64は4.8mです)

車体重量においてもJB23より100kg以上軽く、スピードを出さないクロカンでも軽量であることは走破性に直結します。

クロカンの延長線上にあるトライアル競技でもエントリー車両のほとんどはJA11系ジムニーが占めていることからも、優れたベース車両であることがわかります。

こちらの動画は全国的にも難易度が高いことで有名な「ゲリラトライアル」の走行模様です。エントリー車両のほとんどがJA11系ジムニーです。


アフターパーツが豊富

普通なら発売から30年も経過したクルマを改造しようと思ってもアフターパーツ自体を探すことが困難です。それがジムニーJA11には当てはまりません。

時代の移り変わりとともに取り扱うショップやラインナップは変わってきましたが、今でも豊富なアフターパーツが存在します(ありがたいことに4×4エスポワールが取り扱うJA11系パーツも数十年に渡り販売しています)。

クロカンやトライアル競技のベース車両として人気があることから、販売されているパーツも特化していて走破性の向上を目的にしたパーツが多く、ボディをヘコませても補修できるFRP製のパネルまで存在します。

ジムニー用の増しリーフの種類【4x4エスポワール】
ヘタったスプリングに追加することでリフレッシュすることができる「増しリーフ」は4×4エスポワールのロングセラー

カスタマイズ出来るリーフスプリング

ジムニーJA11が最後となったリーフスプリング(板バネ)はカスタマイズ出来ることが特徴です。

リーフスプリングは板の枚数や種類を変えることで、硬くしたり柔らかくすることができます。シャックルも長さを変えるとストロークや特性を変えることができます。

対してJB23や現行のJB64ジムニーはコイルスプリングであるため、このような細かいセッティングをすることはできません。

エンジンのパワーよりもサスペンションが命となるクロカンやトライアル競技では、細かなサスセッティングができることは大きな強みとなります。

セッティング方法は「車検対応・構造変更不要でジムニーをリフトアップできる増しリーフ」を参考にしてみて下さい。

ジムニーJA71 愛と情熱のハンドメイド!05


社外トランスファーダウンギアが魅力

ハードな地形を走るクロカンではトランスファーのギア比は低いほうが大きな駆動力が得られるため、圧倒的に走破性に有利となります。

ジムニーJA11系の社外トランスファーダウンギアの中には極端にギア比が低いものが存在し、JB23系の社外品とは比べ物にならないレベルです。

ジムニーJB23系でクロカンをしている車両でも、ギア比を下げたいがためにJA11系のトランスファーを移植して社外ダウンギアを組み込む例もあるほどです。

ジムニーにトランスファーダウンギアを装着するメリットと必要性


幌車化「バンカット」できる

現在では幌車(オープンカー)のジムニー「JA11C」は希少となってしまいましたが、何とバンのジムニーを幌車に改造することができます。

ジムニー業界では通称「バンカット」と言われる手法で浸透しており、名前の通りですが「バン」のジムニーの屋根を「カット」することで幌車化します。

なにせ専用のキットも販売されているほどなので、どれだけ屋根を切られているジムニーが多いかがわかります。

幌車化することで見切りが良くなり軽量となって重心も低くなるためクロカンでも有利となります。

ジムニーJA11 幌車化「バンカット」

画像:居酒屋ガレージ(みんカラ)


シンプルな機構

今や当たり前となったエアバッグやABSといった安全装置はジムニーJA11には装備されていません。クロカンやトライアルでは必要のない機構でトラブルの原因にもなり得ます。

4WDの切り替えで必要となるフリーホイールハブについても、ジムニーJA11系はシンプルなマニュアル式のため確実に切り替えることができます。JB23のユーザーはエアロッキング式の動作不良を嫌ってマニュアル式に組み替える例も多々あります。

ジムニーにフリーホイールハブの違い


今後はJB23へ世代交代か…

クロカンベース車両としてジムニーJA11が選ばれ続ける理由がご理解いただけたでしょうか?

古くても優れた点が多くあるジムニーJA11もここ数年は価格が高騰していて、手軽に買えない車となってきました。きれいにレストアされた車体は平気で100万円を越えてきます。

不思議なほどにクロカンやトライアル競技で活躍し続けるJA11ですが、今後は価格が落ち着いてきたジムニーJB23がクロカンベース車両として世代交代していくことは時間の問題と予想されます。

ジムニーJB23 クロカン走行風景

JA11得意です

4×4エスポワールではクロカン遊びだけでなく、トライアル競技にもジムニーJA11で参戦してきた経験があります。

今でも販売しているリーフサスや増しリーフは、実際にそのような現場でテストを重ねてきたおかげで好評をいただいてます。クロカンやトライアル競技に参戦する車両もたくさん手掛けてきましたのでジムニーJA11は得意です。

JA11のことでわからないことがあれば4×4エスポワールまでご相談下さい。走るレベルやご予算に応じてベストな方法をアドバイスさせていただきます!

 


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