【検証】ジムニーのローダウンカスタムはアリ?ナシ?

【検証】ジムニーのローダウンカスタムはアリ?ナシ?

ジムニーといえば車高を上げるリフトアップカスタムが定番スタイルですが車高を下げるローダウンカスタムも存在します。

少数派のカスタムではあるものの、これからジムニーカスタムを始めるにあたって、どんなスタイルにしようかお悩みの方にローダウンはアリかナシかを検証してみます。

★2024年6月 一部更新

目次

●ジムニーカスタム史ではナシだった

なぜ浸透しなかった?

●現行ジムニーJB64はアリとなるか

あえてのローダウンという選択

乗降性が良くなるメリットも

ローダウンが基本の「JIMNY SUPER LAP」

●ローダウンする時の注意点

基本的な3つのポイント

●アリか?ナシか?


ジムニーカスタム史ではナシだった

30年近くジムニーカスタム専門店を営んできた中でお客様やショップ様の多くのカスタムされたジムニーを見てきました。

その中で言えるのは、これまでのジムニーカスタム史でローダウン(シャコタン)はナシに分類されるカスタムだったと断言できることです。

その理由はローダウンカスタムしたジムニーがまったく浸透しなかったことが物語っているでしょう。

これまでローダウンしたジムニーといえば変わり種カスタムとして取り上げられるのが精一杯で、明らかに支持を得られていませんでした。

4×4エスポワールでも過去にジムニー用のローダウンサスペンションを販売していた時期もありましたが、やはり売れずに廃盤にした過去があります。

なぜ浸透しなかった?

あくまでも推測にはなりますが何よりもジムニーが「本格派の四駆」であることが要因になると思います。

ジムニーが「本格派の四駆」とされる理由は、その前後リジットアクスル方式にあります。これは、ランクル70やジープラングラーにも採用されている構造で、これらも本格派四駆に分類されます。

ジムニーと同じくこれらの車種でもローダウンカスタムは圧倒的に少数派です。

クルマ本来の持ち味を際立たせるカスタム(リフトアップによる走破性の向上)は受け入れられる一方で、本格派四駆の走破性を犠牲にするローダウンは理解が得られず浸透しなかったと考えられます。

ローダウンしたジムニーJB64
ローダウンカスタムを施したジムニーJB64

現行ジムニーJB64はアリとなるか

ジムニーカスタム史をひっくり返すかもしれないのが、爆発的な人気で発売から3年以上経っても納車待ちが続いている現行ジムニーJB64/74です。

従来はジムニーを扱わなかったカスタムショップも参入し、とても活気づいています。その中で興味深いのがローダウンを含め様々なスタイルが提案されている点です。

ユーザー自身も今までジムニーとは無縁だったケースも多く、ローダウンやシャコタンに対してネガティブな先入観がありません。

もしかすると現行ジムニーJB64/74はジムニーカスタム史で初めてローダウンを「アリ」にする可能性を持っているモデルかもしれません。

ジムニーJB64 19インチホイール装着車両

画像:ファブレス

あえてのローダウンという選択

カスタムをするきっかけには様々な理由があるとは思いますが、根本には「個性」を出したい気持ちが原動力になっているのではないでしょうか。

そこでリフトアップ一辺倒のジムニーカスタムにおいて、あえてのローダウンという選択は個性を強く出せるカスタムであるといえます。

むしろ、今までローダウンから縁遠かった先代ジムニーJB23や先々代のJA11こそ意外性があって面白いかもしれません。

ジムニーカスタム史ではナシだったとしても、独自のスタイルを打ち出すことに重点を置くならローダウンは決して間違った選択ではないでしょう。

乗降性が良くなるメリットも

スタイル重視のローダウンが主流だとは思いますが、乗り降りをしやすくする利便性重視のローダウンもアリです。

大人からすれば悪くないジムニーの乗降性も、小さな子供にとってはそうとは限りません。

たった数センチ車高を下げるだけでも乗り降りする時に違いが出てくるので、ジムニーを買ったものの乗降性に不満がある方はローダウンもひとつの解決策となるでしょう。

ローダウンしたジムニーJB64

ローダウンが基本の「JIMNY SUPER LAP」

必然的にローダウンが必要になるジムニー業界で昨今話題のイベントも紹介しておきましょう。それは千葉県のレインボーオートさんが主催する「JIMNY SUPER LAP」です。

なんとジムニーワンメイクのサーキット走行会でタイム計測も行われるため、エントリー車両の多くは重心を低くするためにローダウンが施されているのです。

オフロード以外のジムニーの楽しみ方を提案する画期的なイベント、かつ唯一ローダウンジムニーが集うイベントだけに注目度も高いです。

補足しておくとレインボーオートさんはジムニーのローダウンカスタムを牽引している存在でもあります。

サーキットを走行するローダウンジムニー
サーキットを走行するローダウンジムニー

画像:ジムニー専門店 SCM EXPERIENCE 店長ブログ


ローダウンする時の注意点

ネット上ではジムニーをリフトアップする時の注意点に関してはたくさんの情報が出てきますが、ローダウンに関してはカスタム人口が少ないだけに情報は多くありません。

ジムニーをローダウンする時にはどんな注意点があるのでしょう。

基本的な3つのポイント

  • サスストロークの低下による乗り心地の悪化(ショックの底付き、バンプタッチなど)
  • ラテラルロッドの長さ過剰によって車体のズレが発生
  • 地面との距離が確保できなくなることによるオフロード走破性能の低下

実はこれらのポイントの中にはリフトアップでも同様に注意しなければいけない点もあり、事前に知識を持っていれば補正パーツなどによって対策をすることができます。


アリか?ナシか?

ジムニーのローダウンについて考えてみましたがいかがだったでしょうか。

リフトアップをメインに取り扱う立場からするとナシと言いたいところですが、やはり色んなイジり方があったほうが面白いと思うので全然アリだと思ってます。

4×4エスポワールはジムニーのリフトアップを得意としていますが、基本的な考え方はローダウンにも共通する部分が多くあります。もしジムニーのローダウンを検討されている方はお気軽にご相談ください。

 


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