基本的にジムニーは2年ごとに車検を受ける必要があります。そのたびに確実に出費が発生するため、ジムニーの車検費用がどれくらいかかるのか、あらかじめ知っておきたいところです。
また、ジムニーをカスタムしている場合、車検がどうなるのかも気になるポイントではないでしょうか。
今回はジムニーの車検に掛かる大体の費用と、カスタムしている場合の車検について取り上げていきます。
ジムニーの車検に掛かる費用
車検を行う業者によって掛かる費用は違ってきます。
あくまでも車両側に大きな問題がなかった場合だと仮定すると、業者により異なりますが5万円~8万円前後を見込んでおくとよいでしょう。
ここから消耗品の交換や修理が必要な箇所が見つかった場合には追加費用が発生することになります。
高額修理となる場合にはプラス10万円以上の費用が発生することもあるので、特に経年劣化が目立ってくる古いジムニーなどは要注意です。
ジムニーの車検費用は2つに分類できる
何度か車検を経験したことのある方は、すでにご存知かもしれません。車検にかかる費用は、「法定費用」と「点検整備費用」の2つに分類できます。
「法定費用」は車検を受ける際に必ず必要となる最低限の費用です。そのため、どこの業者に頼んでも費用は一律です。
「点検整備費用」は点検作業や整備にかかる費用のこと。こちらは業者によってサービス内容が異なるため、費用に差が出てきます。
法定費用
自動車重量税、自賠責保険料、印紙代の3つに分類できます。いずれも国に納める税金・保険となるので安くなることはありません。
むしろ古いジムニーの場合は自動車重量税が高くなります。たとえば、現行型のジムニーJB64なら6,600円ですが、先々代のジムニーJA11では製造から18年以上が経過しているため8,800円となってしまいます。
※ジムニーはエコカー減税の対象外です。
参考:自動車重量税の税額一覧表【軽自動車・二輪|新車新規・継続検査】 – クルナビ
以下の表はジムニーJB64の法定費用となります。
ジムニーの法定費用 | |
自動車重量税(※1) | ¥6,600 |
自賠責保険 | ¥19,730 |
印紙代(※2) | ¥1,500 |
合計 | ¥27,830 |
※1:エコカー外 13年未満の額
※2:民間車検場での料金。認証工場の場合は印紙代が100~700円上乗せ
点検整備費用
各業者間の車検費用に差が出る理由はこの部分です。業者選びによって、費用が安くなることもあれば、高くなることもあります。
費用は高めでも信頼性を重視するならディーラー。少しでも出費を抑えたい場合は、民間車検や認証工場が候補となります。
最大限にまで費用を抑えたいなら、業者を介さずに自らジムニーを陸運局まで持ち込む「ユーザー車検」という手もあります。
いずれにしても車検に通らない不具合が見つかれば修理や手直しが必要です。ランプ切れ程度の軽度のものであれば大した費用はかかりませんが、前述のとおり、古いジムニーなどでは高額修理も覚悟しておくべきでしょう。
カスタムしたジムニーの車検は?
カスタムされたジムニーであっても、車検に対応したパーツであれば装着したまま車検を受けることが可能です。そのため、基本的にはノーマル車と変わらない費用で済みます。
これで話が終われば簡単なのですが、数多くのパーツが存在するジムニーはそうはいきません。パーツによっては手直しや取り外しが求められる場合があります。その場合、追加で工賃が発生します。
また、軽自動車の規格を超えてしまっている場合には普通車への構造変更申請が必要になり、専門的な知識が必要になります。
普段からカスタム車両を取り扱っていない業者にとって、これらの対応はハードルが高く、場合によっては車検を引き受けてくれないケースも珍しくありません。

カスタム車両は敬遠される存在
もし車検対応として販売されているカスタムパーツであっても、検査する側(業者含む)は、それが保安基準の要件を満たしているかどうかを確認する必要があります。
ジムニーの場合、特殊なパーツや自作部品が装着されていることも珍しくなく、難しい判断が求められるケースも少なくありません。
検査をする側にとっては、限られた時間の中で多くの車両をさばく必要があり、そうしたパーツを一つひとつ確認する作業はできれば避けたいのが本音です。
そのような背景から、カスタム車両は敬遠される存在となり、結果として車検を引き受けてもらえない事態に繋がっています。
どんな部分がチェックされる?
リフトアップカスタムが施されたジムニーの意外な車検時のチェックポイントは「視界」です。
車高を高くした状態でも運転席からの視界がきちんと確保されているかどうかが確認されます。もし視界が不十分と判断された場合は、ミラーやカメラの取り付けによって対策を講じなければなりません。
このルールには注意点があります。その理由は古いジムニーには適用されない点です。どの型式のジムニーからどんな基準が適用されるのか認識しておくことも必要です。
以下の記事で詳しく紹介しています。
もうひとつのポイントが「9mmオーバーフェンダー」。こちらも車検でシビアな判断がされやすいパーツです。
オーバーフェンダーが軽自動車の規格である車幅を超えていたとしても、左右合計で20mm以内(片側10mm以内)であれば適合とみなされます。
ただし、陸運局の検査官の判断によって厳密に計測されるケースや、カスタムに厳しい民間車検などではグレーゾーンと判断され、車検不適合とみなされる場合もあります。こちらについても以下で詳しく書きました。
ジムニー専門店ならカスタム車の車検もOK
当店をはじめ、ジムニー専門店の多くは、リフトアップや大径タイヤを装着したカスタムジムニーを中心に取り扱っています。
もし他店で車検を断られてしまった場合は、知識と経験が豊富なジムニー専門店に相談されることをおすすめします。
「敷居が高そう」「費用がかかりそう」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、ジムニーを知り尽くしているからこそ、結果的に費用を抑えられるケースもあります。
大阪や関西圏にお住まいであれば、4×4エスポワールがジムニーの車検をサポートいたします。実際に、「どこも車検を引き受けてくれなかった」と当店にご相談に来られるお客様も多くいらっしゃいます。
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