ジムニーのリフトアップを検討中ですか?この記事では、リフトアップのメリットだけでなく、普段使いの不便さや車検の問題などのデメリットについても取り上げています。
その他にオフロード走破性の向上やカスタム、DIYの楽しさなど、リフトアップの魅力を詳しく解説します。ジムニーをリフトアップすることで得られる多くのメリットを知り、あなたのジムニーライフをさらに充実させましょう。
★2024年6月 更新
目次 |
ジムニーをリフトアップするメリットとは?
ジムニーをリフトアップすることでどんなメリットがあるのでしょう。
改めてリフトアップの魅力を再確認することで、自分自身がジムニーに何を求めているのかわかるはずです。詳しく見ていきましょう。
オフロード走破性の向上
ジムニーのリフトアップにおける第1の目的はオフロードでの走破性向上です。
車高を上げることで地面との距離を確保することができるので、障害物を回避しやすくなりオフロード走行に適した状態となります。
ノーマル車高では足を踏み入れることすらできない険しい林道や泥濘地、岩だらけのコースもリフトアップされたジムニーであれば走破できる可能性が見えてきます。
オフロード車としてのジムニーの魅力を最大限に味わいたいなら、リフトアップは欠かせないカスタムです。
ドレスアップ&個性化
ジムニーの魅力はその独特なルックスにありますが、リフトアップによるカスタマイズはその魅力をさらに引き立たせることができます。
リフトアップはオフロード走破性を向上させることが本来の目的である一方、ドレスアップとしての側面も強くあります。むしろドレスアップが目的となっている場合も多く、オフロード性能をそこまで重視しないリフトアップカスタムも広く認められています。
その理由としてはリフトアップによってジムニーの四駆らしさを際立たせることで、オフロード車としてのワイルドな雰囲気が強まり個性的な魅力を引き出すことができるからです。
また、オフロード走破性のみを求めるだけのリフトアップと、ドレスアップ重視の個性を引き出すリフトアップでは最終的に出来上がるスタイルが全く異なる点も知っておいてください。
カスタマイズの楽しさ
リフトアップカスタムでは単に車高を上げるだけでは終わりません。
リフトアップ量に応じたタイヤサイズの選定から始まり、オフロード走破性を求めるならトラクションデバイスの装備や各部のガード類の追加などをしていくことで今まで走ることができなかった地形を走破する楽しさを味わうことができます。
ドレスアップ重視の場合ではバンパーやグリルの変更などを行うことで見た目の変化を楽しむことができます。ノーマル車では味わえない「カスタム車に乗っている」という独特の感覚はカスタマイズをさらに加速する原動力にもなります。
また、ジムニーはカスタム層も多いことから同じような趣向を持つ仲間をイベントやSNSで繋がることで、さらに楽しさは広がります。
ジムニーのリフトアップに伴うデメリットもある?
ジムニーをリフトアップすることで得られるものはメリットだけでなくデメリットも潜んでいます。リフトアップがもたらすデメリットを正しく理解しておかないと、後悔してしまうのはオーナー自身です。
リフトアップの良い部分だけでなく悪い部分ともしっかり向き合うことが必要です。具体的にどのようなデメリットがあるのでしょう。
普段使いが不便となる
ジムニーをリフトアップすることでオフロードでの走破性能が向上する一方、日常的にジムニーを使用する場合いくつか不便となることが出てきます。
わかりやすい例は車の乗り降りがしづらくなることです。車高が上がった分、乗車位置が高くなってしまうため身長の低い子どもや足腰の悪い人だと1人では乗り降りできない可能性もあります。
他には立体駐車場や高架下などの高さ制限がある場所がリフトアップによって進入できなくなってしまうこともあります。
車両の安定性や乗り心地への影響
ジムニーに限らずリフトアップ車全般に言えることは「車両安定性は低下する」です。答えは簡単で重心が高くなってしまうからです。
ただ、一般的なジムニーのリフトアップ量の範囲内(2インチ~3インチアップ)であれば顕著に安定性が低下することはないので大きく心配する必要はないといっていいでしょう。
そして、乗り心地にも変化が起こることも忘れてはいけません。重心が高くなることによる挙動の変化が起きるのは当然のことながら、社外製のリフトアップサスペンションは各メーカー独自の味付けが施されているため、ノーマル車とは全く違った乗り心地になる場合もあります。
ここで理解しておいてほしいのは<乗り心地の変化=悪>とは思わないでほしいということです。人によって感じ方はそれぞれ違いノーマル車よりも乗り心地が良くなったと感じる場合も多くあります。
車検や保証への影響
リフトアップカスタムで避けては通れないのが車検の問題です。
むやみにリフトアップしただけでは保安基準に適合せず車検に通らない可能性があります。ちゃんとした方法で知識を持ってリフトアップすれば車検のことを心配する必要はありません。
ジムニーをリフトアップすること自体が問題ではないので、どのような方法でリフトアップをしどのような対策をするか知っておく必要があります。専門知識が必要になることもあるため、ジムニー専門店に頼るのも一つの方法です。
車検とも関係してくる項目が保証のことです。例えばディーラーでジムニーの新車を購入した後、リフトアップカスタムを行った場合、ディーラーによっては保安基準に適合していても入庫を断る場合があります。
どのようなことが起こるかというと、もし故障した場合にメーカー保証や修理がディーラーで受けられなくなってしまう可能性があることです。
また、入庫ができる場合であっても改造に起因するものと判断されるとメーカー保証が受けられない可能性は高くなります。いずれにしても事前にしっかり確認しておけば問題が起こる確率は少なくなるでしょう。
【参考リンク】
ジムニーJB64/JB23はリフトアップしても基本的には車検に通ります
リフトアップしたジムニーは注意!車検で問われる直前側方視界基準とは
ジムニーのはみ出しタイヤ&サイド出しマフラーの車検基準が緩和!
リフトアップの方法<プロ or DIY?>
ジムニーをリフトアップする方法はプロに頼むかDIYで作業するかの二者択一です。
DIYで挑戦する注意点や、プロの施工によるメリット・デメリットを知っておきましょう。
プロによる施工のメリット
ほとんどのジムニーオーナーはプロにリフトアップを頼むことだと思います。
DIYに比べて圧倒的なメリットは「ラク」なことです。足廻りの交換は結構ヘヴィな作業内容で、実際にDIYで交換作業をされた方が「もう次はやりたくない」とこぼす方も少なくありません。
そして、プロに頼む安心感もメリットになるでしょう。作業もスピーディなので内容にもよりますが日帰り施工も可能です。
依頼をするときには普通の整備工場よりもジムニー専門店などリフトアップに造詣の深い業者に頼んだほうが話がスムーズです。また、カスタマイズの方向性に悩んでいるなら直接アドバイスが聞けることもメリットに挙げられると思います。
プロに頼るデメリット
DIYでリフトアップしようと考えるきっかけとなるのは「業者に頼むとお金がかかるから」ではないでしょうか。
そうです。プロに頼ると必ず作業工賃が発生してしまいます。ジムニーの足廻りの交換となると作業工賃だけで数万円単位の費用が必要です。
パーツ代は安いものを選ぶことである程度費用を抑えることはできますが、作業工賃の費用はそう簡単に安くすることはできません。
さらに、プロに何でも頼ってしまうことで自分で行うDIYの楽しみや学びが得られない点もデメリットとして考えることができます。
DIYでのリフトアップ方法
おもちゃ感覚でイジれるジムニーは多くのユーザーがDIYでカスタムを楽しんでいます。自らがパーツの取り付けを経験することで作業スキルが上がるだけでなく、ジムニーに対する理解が深まります。
リフトアップのDIYついては決してハードルの低い作業とはいえず、それなりに作業スキルや工具が必要とはなります。ただ、組み上げた時の達成感は高いです。
さらに作業工賃を抑えられる分、パーツの購入費用に回せるため普通なら諦めていたカスタムも視野に入ってくるでしょう。
注意してほしいのは足廻りの交換は作業方法が悪ければ安全面にも関わるため、1人で自信がないのなら潔くプロに依頼するか経験者と一緒にDIYにチャレンジしてみましょう。
リフトアップを検討する前に知っておきたいお金のこと
リフトアップを決める前に、大切なポイントとなるのはお金のことではないでしょうか。
どれぐらいの費用がかかるのか事前に情報を知っておけば、ジムニーをカスタマイズする上での選択肢がより明確になります。
リフトアップのコストと予算の考え方
ジムニーのリフトアップで必ず付きまとうのがお金のことです。どれぐらいの予算を用意するのかは人それぞれですが、念頭に置いてもらいたい考え方は「車高を上げるほどお金がかかる」です。
例えば1インチアップと4インチアップでは車高が高い4インチアップの方が断然お金が掛かります。その部分を理解したうえでリフトアップ量と予算を考える必要があります。
またリフトアップと同時に最低限の必須メニューとなるのがタイヤの大径化です。車高を上げたのにノーマルタイヤのままでは見た目のバランスが悪く、せっかくのリフトアップが台無しです。つまり、リフトアップはサスペンションだけでなくタイヤ交換の予算も必要となることを忘れないでおきましょう。
以下の表はあくまでも目安となりますが、作業工賃を除いたリフトアップの予算です。
1インチアップ | 4インチアップ | |
サスペンション | 約3万円 | 約30万円 |
タイヤ | 約5万円 | 約8万円 |
合計 | 約8万円 | 約38万円 |
※サスペンションは4×4エスポワールでラインナップする予算をベース。1インチアップはJB64/74用 1インチアップキット、4インチアップはJB64/74用 4インチ贅沢仕様。
※タイヤの予算ベースは1インチアップ(185/85R16サイズ)、4インチアップ(7.00R16サイズ)。
まとめ
ジムニーのリフトアップで得られるメリットとデメリットを知ってもらえたでしょうか?
オフロード走破性の向上だけでなく、個性的なジムニーを作り上げるカスタマイズの楽しさや、ジムニーを通して繋がる仲間との交流など、リフトアップによって得られるメリットは多岐に渡ります。
デメリットとなる面をしっかり理解できたならジムニーのリフトアップはチャレンジしてみる価値があるでしょう。
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