ジムニーをリフトアップすることによるメリット・デメリット

ジムニーをリフトアップすることによるメリット・デメリット

ジムニーを購入する人の中には「カスタムが前提」の場合も珍しくなく、大半はリフトアップといわれる車高を上げる改造を施します。

このリフトアップカスタムはジムニーなどの4WD車では定番の手法なのですが、馴染みのない人からするとどんなメリット・デメリットがあるのか知っておきたいところだと思います。

そこで今回はジムニーをリフトアップすることによるメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。


メリット

発売から50年以上経過するジムニーは歴代のほぼすべてのモデルに専用のリフトアップパーツが存在します。

ジムニーカスタムはそれだけリフトアップとの長い歴史があり、リフトアップを得意とするジムニーショップも当社を含め全国各地に見つけることができます。

それだけジムニーをリフトアップをすることによるメリットが大きいからと考えることもできます。代表されるメリットは以下の2つが挙げられます。

オフロード走破性の向上

リフトアップのメリット、そして大義名分はオフロード走破性の向上に他なりません。これにはリフトアップカスタムと同時に行われる大径タイヤへの履き替えも関係しています。

なかなか日常でオフロードに触れる機会が少ないので「車高を高くしたらオフロード走破性がアップ?」とイメージしにくいかもしれません。

イメージしてもらいやすい例だと車高の低いローダウン車を思い浮かべてみてください。坂道や障害物を乗り越える際に車体が引っかかってしまいますよね。

それがリフトアップ車ならどうでしょうか?坂道や障害物に対して余裕を持ってアプローチすることができるので引っかかることなく走破することができます。

現行型ジムニーJB64の3アングル
車高を上げた場合と下げた場合ではどのようになるか想像してみてほしい

画像:ジムニー 走行・環境性能|スズキ

もうひとつオフロード走破性の向上に貢献するポイントは大径タイヤです。

これは自転車のタイヤがイメージしやすいかもしれません。26インチの大径車と20インチの小径車でどちらが障害物を乗り越えやすいか考えてみてください。

わかりすいように以下の図を作ってみました。同じサイズの障害物を超える場合、タイヤ径が小さいと障害物が大きな抵抗となってしまいますが、タイヤ径が大きければ少しの抵抗で乗り越えることができます。

さらにリフトアップカスタムではブロック高の高いマッドタイヤを履かせるため、オフロードでのグリップ力が高まることも走破性の向上に繋がります。

タイヤ径の違いによる障害物の乗り越えやすさ

カッコよくなる

第1のメリット&大義名分はオフロード走破性の向上ですが、大抵の場合は第2のメリットである「カッコよくなる」が主であると言っても過言ではありません。

リフトアップカスタムでは走破性向上の他に、車体を大きく見せて四駆らしさを強調することを目的にする側面もあります。

ノーマル状態ではちょっと頼りない印象のジムニーも、リフトアップして大径タイヤを履かせることで勇ましい姿に変わります。

そして、2018年に現行型ジムニーにモデルチェンジしてからというものジムニー人気が急上昇したことで、リフトアップカスタムは多様化し、ユーザーがそれぞれに個性的なジムニーを作り上げています。

しかもジムニーはアフターパーツが豊富かつ低価格、おもちゃ感覚でイジりやすいところもメリットに数えることができるでしょう。

ノーマル車両とリフトアップ車両を比較したジムニー
好き嫌いは置いてどちらが個性的と感じるだろうか

デメリット

ジムニーのリフトアップパーツを販売する側として、ジムニーをリフトアップした時のデメリットもきっちりお伝えしておきます。

もし懸念するデメリットがあったとしても知識があればそこまで問題にならない場合もあるので、ひと通り目を通してみてほしいと思います。

お金がかかる

言わずもがなかもしれませんが、ジムニーをリフトアップするためにはパーツの購入、取り付けてもらうための費用が発生します。

ここでリフトアップの原則として覚えておいてほしいフレーズが「車高は高くするほどお金がかかる」です。

車高を高くするほど関連部品を補正するためのたくさんのパーツが必要となるばかりか、車高に見合ったスタイリングが必要となるためどんどん改造費用は膨らんでしまうのです。

出来るだけコストを抑えたリフトアップをしたいなら1インチアップ程度のチョイ上げであれば、最低限の補正パーツだけでジムニーのリフトアップは行なえます。

ただ、満足度の点で考えると車高を出来るだけ高くしたほうが見た目の違いがわかりやすく、どれだけ車高を上げるのかは難しい問題です。

フルカスタムしたジムニーJA71
コレと同じレベルに仕上げようと思ったらお金の問題は避けられない

車検に通らなくなる可能性

勘違いしてほしくないのはジムニーをリフトアップしたら車検に通らなくなるわけではなくて、あくまでも車検に通らなくなる「可能性」であることを認識しておいてください。

その可能性となる原因はリフトアップの際に使用するパーツや車体サイズの変更です。詳しく説明するとあまりに長くなるので省きますが、よっぽどの大改造でもない限りそこまで神経質にならなくても良いと思います。

もし何かが原因で車検に通らなかったとしても、カスタム内容次第では「構造変更」や「記載事項変更」の手続きをすれば車検に通すことができるのです。

注意点は手続きをすれば無条件に車検に通るわけではなく、きっちりと保安基準から外れていない改造がされていることが必要となります。

厄介な点は年式によって適用される保安基準が違ったりもするので、ジムニーのリフトアップ車の車検についてはとても複雑です。出来れば近くのジムニー専門店や改造車が得意なショップへの相談がおすすめです。

いくつかジムニーの車検に関する記事も書いてますので参考にしてみてください。

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基準はカッコいいと感じるか

ジムニーをリフトアップすることによるメリット・デメリットをどう感じられたでしょうか?

やるもやらないも自由ですが、この記事を最後まで読んでいただいたあなたはきっとリフトアップしようかどうか悩んでいることと思います。

シンプルな基準を設けるならリフトアップしたジムニーがカッコいいと感じるかどうかが大切だと思います。もうひと押ししてほしいとお悩みなら4×4エスポワールにご相談ください。

ジムニー専門店ならではの知識と経験でリフトアップカスタムをサポートさせていただきます。

 


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